はり、きゅう(鍼灸)治療は何千年にもわたり何億人もの患者様が受けてきた経験治療により中国で確立されました。
一説では鍼の日本伝来はいにしえの昔、聖徳太子によって派遣された遣隋使が持ち帰り皇族の治療を行ったのが始まりとなり。きゅうの伝来はその後遣唐使として派遣された弘法大師(空海)により日本にもたらされたと推測されますが。
一般的には奈良時代に仏教とともに鍼灸が伝来したと言われています、それから1000年にも渡り日本の医療を支えて来ました。
明治時代から西洋医学が導入され、西洋医学では内科、耳鼻科、眼科というように症状によって診療科が細分化されています。
東洋医学では胃や耳の局所症状だけを見るというものではなく、それらの根本的な原因となっている症状に対し統合的、包括的に、脈診、舌診、腹診、肌の色つや、問診などから判断治療をしていきます。
たとえば耳の症状から腎臓が弱くなったと診断されたら耳から遠く離れた腎臓の周囲のツボを刺激して治すということも少なくありません。
ツボとは体調の不良を改善するポイントであること、そして体調を知るための手がかりにもなります。
別名〈反応点〉と呼ばれ、押して痛みやズ~ンと響く反応があるときは、そのツボに関連する内臓や筋肉や神経が弱っていることを知ることが出来ます。