椎間板ヘルニアの原因
腰痛に悩む日本人は10人に1人と言われていて、その中の1~2%に当たる約120万~250万人程の人が腰椎椎間板ヘルニアと言われています。
ヘルニアは体内にあるクッションの役割を果たしている組織である軟骨(椎間板)が変性して組織の一部(椎間板・髄核)が、本来あるべき場所から(突出)飛び出てしまい神経を圧迫した状態です。
要因は生活環境・骨の形・加齢・体重過多・腰部の負担 等と言われております。
ヘルニアによって起こる腰下肢痛は、第4腰椎と第5腰椎の間や、第5腰椎と仙骨の間の圧迫と、その腰部の筋肉が炎症している場合が多いです。
下肢(お尻・足)の痛みやシビレ・違和感が一般的でひどい場合は全身の機能障害(麻痺・歩行困難・足部筋肉の衰え等)などが椎間板ヘルニアによる症状です。
以前ヘルニアの手術を行った方でも再発防止に保存療法を行うことがオススメです。再発の原因を軽減していきます。
腰権相間板ヘルニア
腰椎椎間板の線維輪から髄核が突出・脱出した病能
好発部位は下位腰椎(L4/5、L5/S)。男女比は 2:1で20代〜40代での発症か多い。
誘因・原因
・椎間板変性を基盤に、労働、スポーツ外傷などによる力学的負荷が加わって発症するケースか多い。
・椎問板変性には、遺伝性の関与も指摘される、喫煙は増悪因子となる。
病能生理
・腰確稚間板の線維輪が膨隆して裂隙か生じ、そこから髄核が脊柱管内・植間孔へ突出·脱出し、馬尾神経根を圧迫する。
・神経の機械圧迫だけでなく、炎症性サイトカインによる化学的刺激、血行障害などによって神経症状が生じる。
・脱出型ではヘルニアが高頻度で自然退縮する。
症状・臨床所見
・主症状は腰痛、一側性の下肢痛、しびれなど(痛みは激しく、運動が制限される)
検査・診断
・SLRテストなどの誘発テストでヘルニアを疑い、神経学的検査所見、画像所見などによって総合的に診断される。
・MRIは神経の圧迫病変の描写にすぐれ、確定診断に用いられる。
治療
・腰椎椎間板ヘリルニアの約80%は保存魔法で転快する。
・保存療法で疼痛が改善されないケースでは手術療法が検討される
・重い神経障害(麻痺・膀胱直腸障害など)がある場合は早期に手術療法を行うことが望ましい。
病態生理
権間板へルニアは、脱出の程度から 4つのタイプに分類 されている。
・髄核脱出型
ヘルニアのサイスが大きいケース、リング状に造影されるケースでは、高頻度にヘルニアの自然退縮がみられる
自然退縮は椎間板での血管新生から炎症が引き起こされ
炎症性サイトカインの作用で誘導された酵素がヘルにアを分解する。
ヘルニア分類
1・髄核膨隆
椎間板の一部が膨隆したケース
線維輪の部分断裂の状能
2・骸核突出
髄核が突出したケ一ス
髄核の一部が線維輪を穿破して後縦Ligを持ち上げる
3・髄核脱出
4・髄核分離
症状·臨床所見
・腰椎椎間板ヘルニアの他覚所見として、次の5つがあげられる。
1.疼痛性跟行
2.脊柱所見:疼痛回避性の機能性側弯
3.神経根緊張微候:SLR、FNSストによる特徴的所見をするとき、下肢後面の疼痛を発して不可能になるとき陽性ラセーグ微候(股関節を90度屈曲し、膝を伸展
4.刺激徴候:バレー圧痛点坐骨神経に沿った圧痛(末梢れに沿って圧痛点がみられる)
5.神経脱落所見:深部反射の低下、消先感覚障害、筋力低下など神経性間欠性跛行をともうこと等もある
腰椎椎間板ヘルニアの診断基準
1.腰下肢痛を有する(おもに片側、ないしは片側優位)
2.安静時にも症状を有する
3.SLテストは70°以下陽性(ただし高齢者では絶対条件でない)
4.MRIなど画像所見で椎間板の突出かみられ脊柱管挟窄所見を合併していない。
5.症状と画像所見が一致する。
権間板の線維輪とできた亀裂から髄核が線維輪の外へ押し出された状能である。
病院での治療法
薬物療法(痛み止め、シップ)
ブロック注射
牽引療法
手術
電気治療 等
当院の施術
押し出されたへルニア塊を取りさることは出来ませんが、保存療法を行う事により疼痛の軽減及び回復改善が期待できます。
深層筋治療でしっかり治療していきましょう
(ヘルニアは、頸椎や胸椎にも起こるが、腰椎に好発する)
当院では物理療法 (温熱、低周波、電気制激、3D立体動能波、マイクロカレント、はり、きゅう治療等を併用することが可能です。